fbpx

健康ブログ

メタボの診断基準とその原因を徹底解説

トレーナーコラム

2024.09.26

メタボリックシンドロームとは?

メタボリックシンドローム(以下メタボ)とは、内臓脂肪の蓄積によって複数の生活習慣病のリスクが高まる状態を指していて、日本語で言うと「内臓脂肪症候群」とも表現され、内臓周囲に脂肪が多く蓄積することが特徴です。

具体的には、高血圧、高血糖、脂質異常症(中性脂肪の増加やHDLコレステロールの低下)といった症状が同時に起きていることが特徴です。

これらの状態が進行すると動脈硬化が促進されるので、心筋梗塞や脳卒中などの重大な病気を引き起こすリスクが高まります。

この状態が続くと、糖尿病、高血圧、脂質異常症など、さまざまな健康リスクが引き起こされる可能性が高まります。

メタボは現代の生活スタイルに大きく影響によりされていて、実は多くの人が抱える健康問題の一つです。

メタボの診断基準

メタボリックシンドロームを診断するためには、いくつかの基準があります。

日本では、2005年に日本内科学会などの関係学会が統一した診断基準が制定されています。

メタボ診断は、ウエストに加えて脂質異常・高血圧・高血糖のうち2つ以上が当てはまる場合、メタボリックシンドロームと診断されます。

①ウエスト周囲径

ウエスト周囲径はメタボの診断基準では重要な指標の一つです。

日本では、男性で85cm以上、女性で90cm以上が基準値とされています。

これは内臓脂肪型肥満のリスクを示す目安となますので、基準を超えるとメタボと診断される可能性があります。

この基準は、内臓脂肪が生活習慣病リスクを高いことを示すので早期発見が重要です。

②脂質異常

メタボリックシンドロームの診断基準における脂質異常の指標は、中性脂肪(トリグリセリド)とHDLコレステロールの値です。

中性脂肪が150mg/dL以上、またはHDLコレステロールが40mg/dL未満の場合、脂質異常と判断されます。

これらの基準値を超えている場合、メタボと診断されることがあります。

脂質異常は動脈硬化を進行させるので、心血管疾患のリスクを抑えるために早期の改善が重要です。

③高血圧

メタボリックシンドロームの診断基準における高血圧の基準値は、収縮期血圧が130mmHg以上、または拡張期血圧が85mmHg以上とされています。

この数値を超えると高血圧として評価されることで、メタボと診断されることがあります。

高血圧は動脈硬化を進行させる要因となるので、心筋梗塞や脳卒中などの重篤な疾患を引き起こすリスクがあるので生活習慣の改善や適切な治療が重要です。

④高血糖

メタボリックシンドロームの診断基準における高血糖の指標は、空腹時血糖値が110mg/dL以上の場合です。

この基準値を超えると高血糖と判断されるので、メタボと診断される可能性があります。

高血糖状態が続くと糖尿病のリスクが高まるので、動脈硬化や心血管疾患の原因となることがあります。

したがって、食生活の改善や定期的な血糖値の管理が重要です。

メタボの原因

メタボリックシンドロームの主な原因は、現代の生活習慣から内臓脂肪の蓄積を促進してしまい、メタボの発症リスクを高めています。

これらが複合的な原因として生活習慣病に繋がるのでメタボ予防がますます重要となり、早期の改善が求められています。

以下に5つの原因を解説していきます。

①食生活の乱れ

現代社会では特に、食事の欧米化や仕事中心の生活スタイルが広がる中でバランスの取れた生活を維持することが難しくなっています。

また、手軽に食事ができる場所や環境がある反面、添加物が多い食事や高カロリーで栄養価の低い食事を摂取する機会が多くなっていて、ファストフードや加工食品に多く含まれる脂質や糖質の過剰摂取が、内臓脂肪の蓄積につながりやすいです。

さらに、野菜や果物の摂取不足はビタミンやミネラルの不足を招いてしまうので代謝が悪化する一因となります。

②運動不足

デスクワークや座りがちなライフスタイルが定着してしまうと、日常的な運動量が不足しがちです。

運動不足は筋肉量の減少や基礎代謝の低下を引き起こし、エネルギー消費が減少することで脂肪が蓄積しやすくなります。

特に、内臓脂肪は運動不足が原因で増加しやすいとされています。

③ストレスと睡眠不足

現代人は多くのストレスにさらされていますが、慢性的なストレスはホルモンバランスの乱れを引き起こしてしまい、食欲が増進されることがあります。

また、ストレスによる過食や、夜遅くまでの仕事や娯楽による睡眠不足も、体重増加や脂肪の蓄積に影響してしまいます。

睡眠の質が低下することで、身体の代謝やホルモンバランスが乱れ、メタボリックシンドロームのリスクが高まることがわかっています。

④遺伝的要因

遺伝もまたメタボリックシンドロームの発症リスクを高める要因の一つです。

家族に糖尿病や高血圧の既往歴がある場合、その子供も同様の疾患を発症しやすい傾向があります。

これは、体質やホルモンバランスに影響を与える遺伝的な要因が関わっていると考えられています。

⑤加齢

年齢を重ねるにつれて、基礎代謝は低下し、脂肪が蓄積しやすくなります。

また、年齢とともに筋肉量も減少するため、同じ生活習慣でも若い頃と比べて体重が増加しやすくなります。

特に、閉経後の女性はホルモンバランスの変化により、内臓脂肪が増えやすくなります。

メタボの予防と対策

メタボリックシンドロームは、生活習慣の改善によって予防・改善することが可能です。

以下に、具体的な予防策と対策を紹介します。

①バランスの取れた食事

タンパク質を中心とした食事や、野菜や果物なども入れた栄養バランスの取れた食事を心がけることが重要です。

特に、食物繊維の豊富な食品や低脂肪・低カロリーの食事を積極的に摂るようにしましょう。

過剰な塩分摂取や糖質の多い食品は、できるだけ避けるべきです。

②定期的な運動

日常的に運動を取り入れることが、内臓脂肪の蓄積を防ぐために効果的です。

特に、ウォーキングやジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は、脂肪燃焼に有効です。

また、筋トレを行うことで筋肉量を増やして、基礎代謝を向上させることも効果的です。

③ストレス管理と十分な睡眠

ストレスを上手に解消することや、十分な睡眠を確保することも、メタボリックの予防に役立ちます。

ヨガや瞑想、深呼吸などのリラックスをする時間取り入れることで、心身のバランスを整えることができます。

睡眠時間はできれば1日6~8時間を目安に確保しましょう。

④定期的な健康診断

メタボリックシンドロームは、自覚症状がないまま進行することが多いため、定期的な健康診断で早期発見・早期対策を行うことが重要です。

特に、40歳を超えたら定期的に血液検査や腹囲の測定を行うようにして、体調をチェックするようにしましょう。

まとめ

メタボリックシンドロームは、現代社会において多くの人々が直面する健康問題です。

診断基準を理解して、その原因となる生活習慣に目を向けることで予防や改善が可能です。

健康的な食事や運動、ストレス管理など、日常生活の中で取り入れられる対策を実践し、長期的な健康を維持しましょう(^ ^)/

投稿者

代表取締役

田村 繁光

おすすめ記事

カテゴリー

今すぐ問い合わせる 今すぐ問い合わせる
初診料・年会費・入会費¥0
カンタンネット予約