健康ブログ
60代女性のお客様 筋力低下をストップさせるシニア筋トレとは?アクティブな未来を創るシニアのための健康貯金術
トレーナーコラム
2022.11.22
「最近、階段の昇り降りが以前よりきつく感じるようになった」「ウエスト周りにお肉がつきやすくなった」「健康診断でコレステロール値を指摘された」。60代を迎えると、このような身体の変化に不安を感じる女性は少なくありません。
先日、KENKOUYAのパーソナルトレーニングにお越しいただいた60代女性のお客様も、まさにそのようなお悩みをお持ちでした。将来の健康への不安から、「今、運動を始めなければ」という強い決意を持って、私たちの扉を叩いてくださいました。
実は、60歳前後の女性にとって、筋トレは単なるダイエット以上の意味を持ちます。それは、この先の人生を自分の足で歩き続け、充実したシニアライフを謳歌するための「最強の健康投資」なのです。今回は、科学的根拠に基づいた筋力低下の真実と、その食い止め方について徹底的に解説します。
目次
1. 【衝撃の事実】筋肉量は40代から「貯金の取り崩し」が始まる
私たちの身体を支える筋肉の量は、残念ながら一生右肩上がりというわけにはいきません。一般的に、筋肉量は40歳あたりを境に徐々に低下が始まると言われています。
そして、特別な対策をしていない場合、60歳代にはピーク時の約70%台まで低下するというデータも存在します。驚くべきことに、筋肉の3割は自然と失われてしまう計算になります。さらに注目すべきは、この低下が「上半身よりも下半身」に顕著に起こりやすいという点です。
なぜ下半身の筋力が重要なのか?
身体を支える土台である足腰の筋肉が衰えると、歩行スピードが落ち、活動範囲が狭まり、転倒のリスクが高まります。アクティブに旅行や趣味を楽しめる期間(健康寿命)を延ばすためには、この下半身の筋力低下に「待った」をかけることが不可欠なのです。
今回お越しいただいたお客様も、カウンセリングで体組成計を用いて筋肉量を測定したところ、標準値よりも低くなっていることが判明しました。そのため、無理な体重制限(ダイエット)よりも、まずは「筋肉をつけること(筋力向上)」を最優先の目標として設定いたしました。
効率良く筋トレするための必須知識
シニア世代こそ知っておきたい、回数やセット数の理論をこちらで解説しています。
2. 知っておきたい「筋力低下」を招く3つの要因
ひとえに筋力低下と言っても、その原因は様々です。自分がどのタイプに当てはまるのか、あるいはどのリスクに晒されているのかを知ることは、効果的な対策を立てる第一歩です。
① 加齢による生理的低下(サルコペニア予備軍)
20歳頃のピークを基準にすると、70歳くらいまでに男女ともに約30%の筋肉量が減少すると言われています。これは、10年間でおよそ6%ずつという、緩やかですが着実な減少です。「年だから仕方ない」と放置すれば、この減少スピードは加速します。今の筋力を維持し、さらにプラスに転じさせるためのアプローチが必要です。
② 活動量低下による二次的低下(廃用性萎縮)
「動かない」ことこそが筋肉の最大の敵です。例えば、重い風邪などで数日間寝たきりで過ごした場合、一日あたり2~3%もの筋力低下を起こすという衝撃的なデータもあります。特に退職後や冬場など、外出の機会が減る時期は注意が必要です。筋肉は「使わなければ捨てられる」という性質を持っていることを忘れてはいけません。
③ 病的要因(筋萎縮性側索硬化症:ALSなど)
指定難病の一つであるALSは、運動神経の異常により筋肉が急激に減少していく疾患です。10万人あたり7~11人が発症し、多くは中年以降に見られます。もちろん稀なケースではありますが、もし単なる「疲れ」や「運動不足」では説明のつかない急激な筋力の衰えを感じた場合は、専門医への相談が必要です。私たちはこうした医学的知識も念頭に置きつつ、安全なトレーニングを指導しています。
3. 60歳からの女性が「筋肉貯金」を増やすための3つの鉄則
失われつつある筋肉を呼び戻すことは、何歳からでも可能です。最新のスポーツ科学では、90代であっても適切な負荷を与えれば筋肉は成長することが証明されています。ここでは、シニア女性の皆様に実践していただきたい3つのポイントを深掘りします。
鉄則①:無理のない、かつ科学的な筋トレの実践
シニア世代の筋トレで最も重要なのは「フォーム」と「適正な負荷」です。腹筋運動、腕立て伏せ、そして特に下半身を鍛えるスクワットは王道のメニューです。しかし、膝が痛いからといってスクワットを諦める必要はありません。椅子の背もたれを持って行う「スロースクワット」など、身体の状態に合わせたカスタマイズが可能です。
高齢であっても、適切な刺激を筋肉に与えれば、筋繊維は修復の過程で以前より強く、たくましく再生します(超回復)。週に2~3回、定期的に筋肉へ「刺激」というお便りを届けましょう。
鉄則②:筋肉の材料を欠かさない「同化食事術」
せっかく筋トレを頑張っても、栄養が不足していれば筋肉は作られません。特にシニア女性は「小食」や「あっさりしたもの好き」になりやすく、タンパク質が不足しがちです。タンパク質が不足した状態で運動をすると、身体は筋肉を分解してエネルギーを補おうとするため、逆効果になることもあります。
特に筋肉や血液の材料となる魚・肉・卵・乳製品といった動物性タンパク質を毎食意識して摂りましょう。また、タンパク質の合成を助けるビタミンDやカルシウムも、シニア世代の骨の健康と合わせて重要になります。
鉄則③:コルチゾールを抑える「メンタルケア」
意外かもしれませんが、ストレスは筋力を低下させる直接的な原因になります。強いストレスを感じ続けると、体内で「コルチゾール」というホルモンが分泌されます。このホルモンは別名「ストレスホルモン」と呼ばれ、過剰になると筋肉を分解する働きを持ってしまいます。
頑張りすぎず、趣味や旅行、おしゃべりを楽しむ。質の良い睡眠をとる。こうしたリラックスした時間が、実は筋肉を育てるための「同化環境」を整えてくれるのです。筋トレは苦しいものではなく、自分をいたわる時間だと捉えてみましょう。
↑ 一人ひとりの体力に合わせた無理のない指導を行います
4. 倉敷で「60歳からの自分」を最高の状態にするために
KENKOUYAでは、単に重いものを持たせる指導は行いません。まずはお客様の現在の身体機能、柔軟性、そして生活習慣を詳細に評価します。その上で、膝や腰への負担を最小限に抑えつつ、最大限の効果を引き出す完全オーダーメイドの運動メニューを作成します。
「もう60歳だから」と諦めるか、「60歳からもっと輝く」と決意するか。その選択が、10年後のあなたの姿を大きく変えます。科学的根拠に基づいたトレーニングは、裏切りません。私たちと一緒に、一生モノの足腰と、内側から溢れる健康を手に入れませんか?
岡山・倉敷の地で、健康を志すすべてのシニア女性の皆様の挑戦を、私たちは心から応援しています。まずはカウンセリングや体験トレーニングで、ご自身の「筋肉貯金」の状態をチェックすることから始めてみましょう!(^^)/
まとめ:筋肉はあなたを一生支えるパートナー
60代女性の筋力低下は自然な現象ではありますが、決して逆らえない運命ではありません。適切な筋トレ、タンパク質を重視した食事、そしてストレスを溜めない生活。この3本柱を整えることで、身体は必ず応えてくれます。
一人で悩む必要はありません。プロのサポートがあれば、効率よく安全に目標へ到達できます。充実したシニアライフへの扉を、今こそ一緒に開きましょう!
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