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大人の「痛み」の正体と日常の癖が引き起こす姿勢トラブル
トレーナーコラム
2024.06.25
現代社会では多くの大人が肩こりや腰痛日常的に痛みや不快感を感じていて、厚生労働省が実施する「国民生活基礎調査」(2020年)によると、男性の約40%、女性の約60%が肩こりを経験しています。
また、日本人の約70%が一生のうちに少なくとも一度は腰痛を経験するとされていて、その原因の多くは、ちょっとした日常の癖や習慣にあります。
この記事では、痛みの原因となる姿勢、筋肉、血流の問題について詳しく解説して、痛みを軽減するための具体的な対策を紹介します。
目次
【姿勢の悪さが引き起こす痛み】
①姿勢
正しい姿勢を保つことは健康維持において非常に重要で、姿勢が悪いと筋肉や関節に不必要な負担がかかってしまうので痛みや不快感の原因となります。
特に、デスクワークをする人やスマートフォンを多用する人は、猫背や前傾姿勢になりがちです。
②猫背と腰痛
猫背は背中や首の筋肉に負担をかけるだけでなく、腰にも大きな影響を与えます。
背骨が正常なS字カーブを保てなくなると腰椎への圧力が増してしまい、腰痛を引き起こすことがあります。
また、長時間同じ姿勢でいることが多いので血流が悪くなり、筋肉の緊張が続くことも痛みの原因となります。
③前傾姿勢と肩こり
前傾姿勢は、首や肩の筋肉に過剰な負担をかけてしまいますので、肩こりや首の痛みが生じやすくなります。
特に、スマートフォンやパソコンを長時間使用する際には、無意識に前傾姿勢になりがちですので、肩甲骨周りの筋肉が硬直し、血流が悪くなります。
【筋肉が緊張する理由】
①姿勢と動作の癖
筋肉は骨を支えて、動きをサポートする重要な役割を果たしています。
しかし、日常生活の中で同じ姿勢を続けたり、姿勢や動作の癖によって、特定の筋肉が過剰に緊張することがあります。
この緊張が続くと筋肉が硬くなってしまい、痛みを引き起こすことがあります。
②筋肉の不均衡
筋肉の緊張はカラダの不均衡を引き起こすことがあります。
例えば、片側ばかりで荷物を持つ習慣がある場合、その側の筋肉が過剰に発達して反対側の筋肉が弱くなります。
この不均衡が続くとカラダ全体のバランスが崩れて、腰痛や肩こりなどの痛みが発生しやすくなります。
【血流の悪さと痛み】
①血流の役割
血液は酸素や栄養素を運ぶ役割を担っていて、カラダの各部位の健康を維持するために欠かせません。
しかし、血流が悪くなると、酸素や栄養素が十分に供給されず、疲労物質が蓄積しやすくなります。
これが痛みや不快感の原因となります。
②長時間の同じ姿勢
長時間同じ姿勢でいると、血流が悪くなりやすくなります。
例えば、デスクワークを長時間続けると、下半身の血流が滞り、むくみや足の疲れを引き起こすことがあります。
また、姿勢が悪いと筋肉が緊張して、さらに血流が悪化します。
③血流改善のための運動
血流を改善するためには、定期的な運動が重要です。
簡単なストレッチやウォーキングを日常生活に取り入れることで、血流が促進されるので筋肉の緊張が緩和されます。
また、パーソナルトレーナーによる姿勢分析を行ってからトレーニングを行うのも効果的です。
【痛みを軽減するための具体的な対策】
①正しい姿勢の習慣化
痛みを軽減するための第一歩は、正しい姿勢を習慣化することです。
デスクワークをする際には、椅子の高さを調整し、背筋を伸ばすことを意識しましょう。
また、スマートフォンを使う際には、目の高さに合わせて持つようにして前傾姿勢を避けることが大切です。
②定期的なストレッチと運動
筋肉の緊張をほぐして血流を改善するためには、定期的なストレッチと運動が欠かせません。
特に、長時間同じ姿勢でいることが多い人は、1時間ごとに立ち上がってストレッチをすることを心がけましょう。
また、ウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を取り入れることで、全身の血流が促進されます。
③筋膜リリース
筋膜リリースは、筋肉の柔軟性を回復させるために非常に有効です。
ストレッチポールを使って、自分で筋膜をほぐすことができます。
特に、腰や背中、太ももなどの大きな筋肉を重点的にマッサージすると良いでしょう。
また、パーソナルトレーナーのストレッチや整体を受けることも効果的です。
④血流改善のための生活習慣の見直し
血流を改善するためには、日常生活の習慣を見直すことも重要です。
例えば、適度な水分補給やバランスの取れた食事を心がけることでも血液の流れがスムーズになります。
また、長時間同じ姿勢でいることを避けるために、定期的に立ち上がって軽い運動をすることも大切です。
【終わりに】
大人の痛みの多くは、日常生活のちょっとした癖や習慣が原因となっています。
健康なカラダを維持するためには、日々の小さな努力が積み重ねが大切です。
この記事を参考にして、自分の生活習慣を見直して痛みのない快適な生活を送りましょう(^^)/
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