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ファスティングの効果と安全なやり方を徹底解説
トレーナーコラム
2024.09.08
インターネットやSNSを通じて、健康に関する知識が簡単に手に入るようになったことで、健康の重要性が広く知られるようになりました。
健康意識が高まる中、ダイエットやデトックスを目的に「ファスティング(断食)」が注目されています。
ファスティングは短期間の食事制限を行って、消化器官を休ませ、体内の浄化や体質改善を促す健康法として広く知られています。
しかし、正しい知識や手順を理解していないと、逆効果や健康を損なうリスクもあります。
本記事では、ファスティングの効果と、初心者向けの安全なやり方を徹底解説します。
目次
【ファスティングとは何か?】
ファスティングとは、一定期間食べ物を摂取せずに体内のデトックスを促進する健康法です。
ファスティングは宗教における活動や伝統的な健康法としても古くから行われていた歴史があり、現代では健康や美容のために利用されることが増えています。
主な目的は、消化器官を休めることで身体の機能をリセットして、体重減少、内臓の負担軽減、肌質改善などの効果を得ることです。
ファスティングには様々な種類が存在していて完全に断食する方法もありますが、最も一般的なのは「1日の中でも食事してよい時間・しない時間を決めて行う 16時間ファスティング」と「酵素ドリンクやスムージーを摂取するプチ断食」です。
それぞれに利点がありますので、ご自身の体調や目標に合わせて選ぶことが重要です。
【ファスティングの主な効果】
①体重減少
ファスティング中はカロリー摂取を大幅に減らすことができるので、短期間で体重を減らすことが可能です。
特に、身体に蓄積された脂肪がエネルギー源として使われるようになるので脂肪燃焼が促進されます。
②消化器官のリセット
現代人は、つねに多くの食べ物を摂取しているので消化器官が過労気味になってしまうことがあります。
ファスティングを行って、胃腸を休ませることで消化能力が向上して消化不良や便秘の改善が期待されます。
③デトックス効果
体内に蓄積された毒素や老廃物は、通常の食生活では十分に排出されないことがあります。
ファスティング中は、消化にエネルギーを使わない分、身体が老廃物の排出に集中できることでデトックス効果が高まります。
④精神的なリフレッシュ
ファスティングは、食べ物に対する欲求や習慣を見直す機会にもなります。
実は、お腹が空いていないのに食欲から食べたいという習慣から無駄に摂取カロリーが多くなってしまっていることに気付けたり、
食事をしないことで、心が静かになるので精神的なリセットが可能です。
⑤抗老化効果
断食中、体内で「オートファジー」と呼ばれる細胞の修復機能が活性化します。
この機能が修復することにより、老化の原因となる細胞の損傷が修復されるのでアンチエイジング効果が期待できるとされています。
【ファスティングのリスクと注意点】
①栄養不足のリスク
ファスティング中は食物から必要な栄養素を摂取できないので、長期間行うとビタミンやミネラル不足が懸念されます。
特に、3日以上のファスティングを行う場合は、専門家の指導を受けながら必要な栄養補給などを行う必要があります。
②筋肉の喪失
我流でファスティングをすると、間違えた方法を実践しまうことで身体は筋肉を分解してしまうモードに入ってしまうことがあります。
こうなると筋肉量の減少が起こってしまい、基礎代謝が低下する可能性があるので運動と組み合わせたファスティングが推奨されます。
③リバウンドの危険
ファスティング後に急に通常の食事に戻すと、リバウンドが発生しやすくなります。
ファスティング後の食事は、徐々に通常の食生活に戻していくことが重要なポイントです。
④その他の健康リスク
持病がある場合や妊娠中、授乳中の女性、栄養状態が悪い人などは、ファスティングが体に負担をかける可能性があります。
このため、医師や専門家に相談してから実施することが必要です。
【ファスティングのやり方】
ファスティングは、正しい手順で行うことで最大の効果を得られます。
ここでは、初心者でも実践しやすい3日間のファスティングプログラムを紹介します。
①準備期間(1~3日前)
ファスティングに入る前に、食事を徐々に軽くしておくことが大切です。
脂っこい食べ物やアルコール、カフェインなどの刺激物を控えて、消化に良い野菜中心の食事に切り替えていきましょう。
この期間を設けることで、断食期間中の空腹感や身体への負担が軽減されます。
②ファスティング期間(3日間)
この期間中は、酵素ドリンクや水、ハーブティーなどを摂取して固形物は一切食べません。
水分を十分に摂取しておくことで、デトックス効果が高まるので体調を維持することができます。
もしも空腹感や体調不良が強く現れた場合は、無理をせずに中断することも重要です。
③回復期間(1~3日)
ファスティング後の回復期間は、最も慎重に行うべき段階です。
いきなり通常の食事に戻すのではなく、スムージーやおかゆなど、消化に良い軽い食事から徐々に固形物を増やしていきます。
この段階で食べ過ぎないように注意して、身体を少しずつ慣らしていくことがリバウンド防止に繋がります。
【ファスティング成功のポイント】
①水分補給
ファスティング中は、体内の水分が不足しやすくなります。
1日に2リットル以上の水をこまめに摂取するように実践することで、体内の循環を良くすることが大切です。
②体調チェック
ファスティング中は、体調の変化を見逃さないように注意しておきましょう。
頭痛やめまい、極度の疲労感を感じたら無理をせず、即座にファスティングを中止しましょう。
③無理をしない
初めてのファスティングは短期間で行うようにして、少しずつ慣れていくことが肝心です。
長期間の断食は身体に負担をかける可能性があるので、専門家に指導してもらうか慣れるまでは1~2日のプチ断食から始めましょう。
【まとめ】
ファスティングは正しい方法で行えば、体重減少やデトックス、消化器官のリセット、さらには精神的なリフレッシュまで多くのメリットが得られる健康法です。
しかし、やり方によっては健康に悪影響を及ぼすリスクもあるので、専門家のアドバイスを受けながら計画的に実施するのがオススメです。
ファスティングを生活の一部に取り入れることで、心身ともにリフレッシュできるので健康的なライフスタイルを実現していきましょう(^^)/
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