健康ブログ
筋トレのメカニズム 筋肉の恒常性と適応のバランス
トレーナーコラム
2024.05.13
生物は恒常性と適応性の両方をバランスよく持ち合わせていて、体温や血液量などカラダの内部環境の安定性や一定性を維持する能力と、適応性として環境の変化に適応して生存や繁殖のための行動や構造を変化させる2つの機能があります。
その中で、筋トレはカラダが筋肉量や体脂肪率を一定に保とうとする恒常性機能を打開をして、理想の体型や体力を目指せる素晴らしい方法の一つです。
この記事では、筋トレのメカニズムについて詳しく解説します。
目次
【筋肉の恒常性機能とは何か?】
カラダは外部の刺激に対して常にホメオスタシス(恒常性)を維持しようとします。
筋肉も例外ではなく筋肉は使用されない場合には萎縮して、使用されると成長します。
この恒常性機能は、筋肉のサイズや力を一定に保とうとする働きを持ちます。
【筋トレで筋肉がつくメカニズム】
カラダは恒常性機能で今の状態を維持しようとしますが、筋トレをすることで必要な刺激が与えられて筋肉がつきます。
主に以下のようなメカニズムによって、適応性を引き出します。
①筋肉の破壊
筋トレによって筋肉が繰り返し負荷を受けることで微小な損傷が生じて、破壊された部分が修復されます。
この破壊から修復までの過程で、筋肉の成長を促進することができます。
②神経系への刺激
筋トレは単に筋肉を刺激するだけでなく、神経系にも刺激を与えます。
神経系にも刺激を与えることによって、筋肉の収縮が効率的に行われるようになり、力の発揮をする機能が向上します。
③ホルモンの放出
筋トレによって、成長ホルモンやテストステロンなどの筋肉の成長を促進するホルモンが放出されます。
これらのホルモンが分泌することでも筋肉の成長と修復をする機能が働いています。
【適応機能とは何か?】
筋トレによって引き起こされる筋肉の破壊や刺激は、適応機能が働いてくれます。
適応機能とは、カラダが外部の刺激に対して反応して変化することです。
筋トレによる適応は、主に以下のような形で現れます。
①筋肉の増強
筋トレによって筋肉を刺激することで負荷に耐えれる、負荷を乗り越えようとするカラダの適応反応が起こり、再生と成長を促進させて筋肉量の増加や強さが向上します。
②筋力の向上
筋トレによって神経系が刺激されると筋肉の収縮がより効率的に行われるようになり、結果として筋力が向上します。
③代謝の改善
筋トレによって筋肉量が増えると、基礎代謝が向上して脂肪燃焼が促進されます。
これによって体脂肪が減少して体組成が改善します。
【筋トレの重要性と注意点】
筋トレは健康やフィットネスのために非常に重要ですが、適切な方法で行うことが重要です。
以下のポイントに注意してください。
①適切な負荷と回復
適切な負荷をかけることで適応を促進しますが、過度な負荷はむしろ逆効果になります。
また、十分な休息をとることも重要です。
②バリエーション
筋トレは単調になりがちですが、メニューのバリエーションを多くしてトレーニングプログラムを作成することで、全身の筋肉をバランスよく鍛えることができます。
③栄養と水分
筋トレ後の栄養補給や水分補給も重要です。
適切な栄養素を摂取して十分な水分を補給することで、筋肉の成長と修復を助けます。
【まとめ】
筋トレはカラダの恒常性機能を打ち破って、新たな適応を促して筋肉がついたり体質が変わったりなど魅力的な方法です。
健康的な生活と美しい体型を手に入れるために、筋トレを積極的に取り入れていきましょう(^^)/
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